方舟/夕木春央

地下に作られた巨大な違法建築。

廃墟同然のその不気味で大きなハコに秘密基地を探検するくらいの気持ちで集まった7人と道に迷った3人家族が閉じ込められてしまう。

脱出するためには誰か1人が犠牲にならなくてはいけない。

そんな状況で起こる殺人。 ふーん、その犯人を見つけて犠牲になってもらうわけね?じゃあ誰が犯人なの?ってなるよね、登場人物も読者も。

その過程が必要でないと言ったら嘘になるけど、それも全部犯人の思う壺ってわけね。やられました。

途中で出てくる怪しさ満点の小道具がほとんど無意味なのがちょっと拍子抜けかも。

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